主人公の名前は団幸太郎。彼はうだつの上がらぬ平サラリーマンだった。 彼の実家は父が銭湯「大衆欲情」を経営していたのだが、その父があっけなく死去。 父の遺言どおり銭湯を引き継いだのだった。 幸太郎は他力本願で、いつもラッキーなことが起きないか待っているような男。 しかしわりと手先が器用で、きかっけがあれば、驚異的な集中力を発揮する所がある。 銭湯を引き継いだある日、彼は女子トイレで覗き穴を見つける。犯人は父であった。 幸太郎に負けず劣らぬスケベ根性の持ち主である父は、生前覗きを趣味にしていたのである。 幸太 ...