それは 僕が何気なしに見に行った、 インディーズバンドのライブ帰り――。 「使ってもいいけど…終わったらL●NE交換してね」 意味深な言葉に釣られ一夜を彼女とともにすることになった僕。 「ねぇ…ほんとに入れてよかったの?やべー女って思わなかった?」 彼女の誘いを受け入れた僕は家に入れることにした。 彼女の首にはいつも絆創膏が貼られていた。なにか理由がありそうだ…。 カノジョと付き合い始めて数週間、 季節も初秋に差し掛かり秋雨の降るとある日。 駅でずぶ濡れになったカノジョを見つける。 自然と僕はカノジョの手 ...