<ストーリー> 校舎案内を頼まれた俺は、いつもの調子で新入生の妹を案内していた。 教室を一つ一つ見せて回り、ちょうど空き教室の前で足を止めたところ、 「ここ、放課後に誰も来ないんだ?」と妹が興味深げに聞いてきた。 俺が何気なく「そうだな。用があるやつもいないしな」と答えると、妹は教室の中にスッと入り込み、窓際の席に腰掛けた。 教室に差し込む夕日が、彼女の横顔をうっすら照らしている。 少し無防備に制服を揺らしながら、「お兄ちゃんと学校で二人きりって、なんかドキドキするかも」と、冗談のように笑う妹。 その視線 ...