長年連れ添った使い魔と主人。 ふたりはかつて各地を旅し、ともに冒険をしてきたかけがえのないパートナーであった。 時は流れ、そんなふたりも今ではすっかり隠居に近いような身になっていた。 かけがえのない長い時間をともにしてきたこともあり、いつしかふたりはどこか熟年夫婦のようなプラトニックな関係になっていた。 そんな中、使い魔の両親は彼女の意思とは関係なしに、勝手に見合いの縁談を進めており、 彼女の秘めた想いにも全く気が付かず、主人は使い魔である彼女を、彼女の両親から預かった最愛の娘のように接している。 そんな ...