★シチュエーション ある日の放課後、ボクは西城さんを見かけた。 捨て猫を見つけた彼女は、嬉しそうに駆け寄り、猫と遊び始めた。 だけど、しばらくすると、なんだか難しげな顔をしはじめた。 気になったボクが話しかけると、自分の家で猫を飼うことはできないのだが、猫を放っておけないという。 うちの両親は共働きで忙しく、あまり家にいないが、猫好きだ。 先住猫もおだやかな性格だし、問題ないだろうと、ぼくはその猫を引き取ることにしたのだった。 …それ以来、彼女は学校で、やたらと僕に話しかけてくる。 猫の様子が気になるよう ...